歯医者さんがきらいじゃない。

子供の頃、歯医者さんが好きでした。治療が好きだったわけではなく、通っていた歯医者さんには待合室に本がたくさん置かれていたからです。絵本もたくさんありましたし、小学校に入学してからも、すこし文字の多い本を選んだり、とにかく年齢に合わせた本が充実した歯医者さんだったのです。その歯医者さんにはどちらかといえば患者は大人の方が多く、その本は大人の治療を待つ子供向けに用意されたものでした。ただ、実際のところあまり読んでいる子供は少なく・・・一人で歯医者に来て、本を読み、治療を受けて帰っていく姿は、ちょっと不思議な光景だったかもしれません。歯医者さんは怖くない、というイメージがあったからか、大人になってからも歯医者さんには定期的に通うようになりました。歯医者さんがとても身近な存在だったからです。そのおかげでクリーニングがほとんど、治療ではほとんどお世話になっていません。今通う歯医者さんはあの頃とは異なりますが、雑誌や本の最新号が充実しています。歯医者さんというと、なぜか本を読めるところ、というイメージがあるわたしです。